【読書】投資バカの思考法 【株を個人購入する際の心構え】
ひふみ投信のファンドマネージャーである藤野英人さんの本を読みました。
Amazonより
4年連続、R&Iファンド大賞を受賞。残酷な20年後も絶対にお金に困らない生き方。カリスマ投資家が25年かけて見出した「投資」「お金」「経済」の本質を全公開!
4年連続受賞がどれだけすごいかというと39億年分の1の確立だそうです。
桁が多すぎてどれだけ凄いのか、もはやよく分かりません・・・。
こちらの書籍は、藤野さんがファンドマネージャーという仕事を通じて得た、
先の見えない未来に不安を抱え、身動きが取れない人のために、「何を見て、どう考え、どう決めるのか」(p.18)
に関する知見を明かした本とのこと。
そのために必要な力を7つ挙げられています。
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洞察力・・・主観を排除し、情報をフラットに捕らえる力
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決断力・・・やらないことを捨てる力
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リスクマネジメント・・・変化を受け入れる力
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損切り・・・過去にとらわれず、今を評価する力
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時間・・・時間を味方につける力
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増やす力・・・経済とお金の本質を知る力
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選択力・・・未来の希望を最大化する力
こうした力を駆使して、投資で高いリターンを得るために、見えない未来を見ていると。
個別株を投資する際にも参考になるのではないかと思います。
そのなかでも私は、「選択力」の項が印象的でした。
以下に気になった文を列挙していきます。
【Key Sentense】
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イメージできないことはマネージできない (p.206)
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人生は、「思う通り」にしかならない (p.206)
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イメージできることを増やすには、あらゆることにチャレンジして、知識と経験量を増やすしかありません。
経験値が上がれば上がるほどイメージの範囲が広がり、範囲が広がるほど、自分の潜在的な価値が上がっていく(p.208) -
子どものころの体験は、必ず今につながっている(p.214)
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やりたいことがあったら、自分の力で奪取しなさい。
奪取できないとしたら、それはキミが本物ではないからだ(p.217)
【感想】
「選択力」の第7章においては、日本電産の創業者の言葉を用い、いきなり「人生は、「思う通り」にしかならない」と述べられています。
私にとっては驚きでした。
なぜなら「人生は思い通りにならないもの」と思い込んでいたからです。
しかし、イメージできるものにしかなれない、イメージできるものしかマネージできない、と解きます。
そして、イメージを広げるためには、チャレンジせよと。
チャレンジして、知識と経験量を増やすことによってイメージが広がり、自分の価値が高まっていくと。
その点に関しては、@manabubannaiさんも同じ様なことを仰っていて、
あまり気付かれていないけど、挑戦は、かなりコスパが良い。
— マナブ@バンコク (@manabubannai) 2018年12月3日
なにかに挑戦すると、もしかしたらお金を失うかもですが、その後には「経験」や「フォロワー」が残る時代です。なので、最低限の生活費の収入を自動化したら、あとは無限に挑戦しまくる人生がベスト。これが、人生で勝ちやすい戦い方です
ブログにもまとめられています。
藤野さんは、さらに続けます。
そして、チャレンジする対象となるものは、子どもの頃に既に形成されているとも。
この一連の内容が印象に残ったのは、今、まさに私の行動こそがチャレンジであり、子どもの頃に形成された想いから至ったものであるからです。
私は、子どもの頃、特定の企業に勤めることはしたくなかった。
なぜなら、アニメに出てくる大人(主にお父さん)は、会社勤めのサラリーマンで、大変そうで、嫌なことを我慢しながら働いているイメージしかなかったから。
そのため、特定の職場に縛られず、自由でいられる職業はないかと考えていました。
そして現在に至り、一つの職場に勤務し続けることをリスクと感じ、何か方法がないかと模索しています・・・。
こうした状況と重ね合わさって、非常に共感できるものでした。
そして、楽観的過ぎでしょうが、こうした試みが成功するような気がしてきましたし、成功するように取り組んでいこうと、思いを強くした次第。
【まとめ】
最後に、藤野さんは、7つの力を駆使したのち、最終的には「運」である、と解いています。
なんだよ最後は「運」なのか・・・と思えなくもないですが、それ以前にすべき事をしたうえで、腹をくくった結果、運を天に任せるということなのかな、と思います。
そしてまた、
先が見えない時代で、結果を出せる人は、謙虚さと、素直さを忘れない人だと私は確信しています。(p.228)
と締めくくられています。
投資というと、如何にリターンを得るか、というテクニカルなことばかりが話題に上りますが、最終的には、物事に対する向き合い方が問われるのではないかと考えさせられました。
得てしてこうした結論は、精神論というか、上っ面な話に成りがちで、なかなか素直に受け入れ難いこともあるのですが、投資バカの思考法 を読んでみて、比較的素直に受け入れることができました。
謙虚さと素直さを心得て、日々チャレンジする姿勢を持って過ごせれば、と思います。
【手軽にたんぱく質が摂取できる】 inドリンクプロテイン
マクロ管理法でダイエットをしています。
たんぱく質、脂質、炭水化物のバランスを考慮しながら食べるものを選ぶ際に、なかでもたんぱく質の摂取量を確保するのが難しいなと思っています。
意識しないと、なかなか目標量にいたりません。
外食が多いので、ついつい炭水化物過多になりがちです。
そんな私にとって、お手軽にたんぱく質が摂取できる商品が売り出されていました。
それが、森永から売り出されている「inドリンクプロテイン」になります。
商品説明
1本にタンパク質10g配合
すっきりとした味わいで飲みやすいクリアヨーグルト味
脂肪ゼロなので脂肪を気にせず摂取することができます
栄養成分
商品説明にもありましたが、資質が0gであるのが嬉しいところ。
加えて私にとって嬉しいのは、なんといってもカロリーが低い!
88kcalしかありません。
マクロ管理法によって、一日に摂取できるカロリーが制限されているなかで、水分だけで多大なカロリーを割いてしまうことは、他の食事を制限せねばならず、気持ち的には避けたいところ。
そんな私にとっては、低カロリーで、脂質も0gで、なおかつたんぱく質が効率よく摂取できるこちらの商品は、非常に魅力的なのであります。
そんな訳で、これからお世話になる機会が多くなりそうな商品として紹介させていただきました。
オンラインストアでは、森永のショップでしか取り扱っていないのが残念ですが、お近くのコンビにでも購入できると思います。
良かったらお試しくださいませ。
【世界アトミ食堂】あとを引く美味しいカレー屋さん@大倉山
私は無類のカレー好き…ってわけじゃありません。
ただ、美味しいものを食べるのは好きです。
職場近くで食べログの評価の高い店があれば、ついつい足を運んでしまいます。
その程度のグルメ気取りな私が、今日ご紹介するカレー屋さんはこのお店。
「世界アトミ食堂」
最寄り駅は、東急東横線の大倉山駅から徒歩10分弱。
車なら綱島街道沿いの熊野神社入口の信号からスグ。
ただ車を止めるスペースはないので、どーしてもの場合は、路肩に止めるか、コインパーキングに。
ややユニークな看板が目印です。
実は、普段はキッチンカーで銀座や新横浜へ行かれており、店舗営業は週末土曜日のみ。
その土曜日もたまにイベントなどで、行っていないこともありますので、あらかじめTwitter(@GeTCcyjmdeONcc2)、Facebook、Instagramなどで確認した方が良いでしょう。
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こんな感じでお知らせされています。
お店の外観には、その日のメニュー張り出してあります。
この日は、メインが4品。
- 青菜チキン
- 3種唐辛子のキーマ
- ナッツヨーグルトチキン
- 根菜ラッサム
1種盛りと2種盛りを選べます。
トッピングは無料で、
- ウズラ卵ピックル
が全てに。
さらに
- ブロッコリーとキヌアのスパイスオイル炒め
- 切り干し大根のアチャール
- パプリカとピーマンのポリヤル
の3つのうちから1つを選べます。
味玉(豆板醤油)だけは別料金。
座席はなく、全て持ち帰り。
店主さんは気さくな方で、いつも待ってる間も声をかけてくださいます。
また、普段は並ぶので難しい様ですが、少し余裕があるときは、3種のトッピングを全てのせてくれたりすることもあります。
いいのかな…と心配になるくらいのサービス精神!
今回は、ナッツヨーグルトチキンと
3種唐辛子のキーマと根菜ラッサムの2種盛りを注文。
妻が食したナッツヨーグルトチキンは、口に含むと甘さがまず広がりますが、徐々に辛さを感じてくる感じ。
私が頼んだのは、3種唐辛子のキーマと根菜ラッサムの2種盛りでしたが、そもそもラッサムとは、インドの味噌汁の様なものだとか。
豆と胡椒がベースで、タマリンドというスパイスを使うのだそう。
ただ、こちらの場合は、タマリンドの代わりに日本人に馴染みのある梅干しを使っているとおっしゃってました。
たしかに美味さのなかに酸味を感じます。
また、本場のものより具沢山にしているとかで、満足度は高いです。
3種唐辛子のキーマは、幾重もの辛さの中にしっかりとした旨味を感じ、これまた美味しい。
辛さと美味さが絶妙なバランス。
私は、こちらのカレーを食べ終わると、いつももう少し食べたかったなぁと、満足感とともに名残惜しさを感じます。
決して量が少ないのではなく、本当にあとを引く美味さなのです。
そしてまた、ちょこちょこメニューが変わって、色んな工夫をされている様です。
全種類は食べたことありませんが、これまで食べたどれもが、家ではもちろん他の店でも決して食べられない様な味わいで、なおかつ美味しい。
今回、2種盛りを注文しましたが、持ち帰り用の器の密封性が弱いのだとか。
だから、気をつけて持って帰ってくださいね、と声をかけてくださって。
そんな気遣いもまた嬉しい。
だいたい買いに行くと先客が並んでいるので、キッチンカーでの販売も順調なんじゃないかと思います。
いつか実店舗をもって営業されるのではないかと勝手に思っていますが、その時はあんまり遠くに行って欲しくないなぁ、と密かに願っています。
これからも美味しいカレーを食べさせてもらえることを期待しつつ、今後の発展を祈ってブログに書いてみました。
世界アトミ食堂おすすめします。
マクロ管理法でダイエット実践記 停滞期を乗り切るための試行錯誤中
減らない体重
先月の1ヶ月間で体重が減ったのは、たったの1kgでした。
正直、期待したほど減ってはいません。
週間ベースでもほとんど減っていないことは明らかでした。
見つけた救世主
停滞していて、何かが上手くいっていないことは分かっていましたが、それがどういう理由によるものなのかは、よく分かりませんでした。
そこで色々検索していたところ、非常に参考になるブログを見つけました。
こちらのブログは、オーストラリアでフィットネストレーナーをされている方が記述されているようで、「科学的根拠に基づく正しいワークアウト・サプリメント情報を発信」されているとのこと。
これまで参考にしてきた筋トレビジネスエリートがやっている最強の食べ方に書いてあったマクロ管理法、PFCバランスのことが、より詳細に書かれている記事がありました。
これによると、筋トレビジネスエリートがやっている最強の食べ方に載っていたアクティブ度は、「運動強度依存定数A」とされていました。
運動強度依存定数Aとは
- オフィスワークを主とし、普段運動をほぼ行わない者:1.2
- 軽強度の筋トレもしくはスポーツを週に1~3回程度する者:1.375
- 中強度の筋トレもしくはスポーツを週に3~5回程度する者:1.55
- 高強度の筋トレもしくはスポーツを週に6~7回程度する者:1.725
- 高強度の筋トレもしくはスポーツを毎日行いかつ肉体労働に従事しているまたは、1日2回の筋トレする者:1.9
と記載されており、細かく定義がされているようです。
書籍用マクロ計算ページ | DIET GENIUS.jpでは、アクティブ度が
- 低い人:1.2
- まぁまぁの人:1.55
- かなり高い人:1.75
とされており、基礎代謝に乗じる値が同じ数字もあるので、何かしらの裏づけのあるものの様です。
加えて、「運動強度依存定数A」を見る限りでは、私は「軽強度の筋トレもしくはスポーツを週に1~3回程度する者」に当てはまっていました。
ですから、「アクティブ度を1.3~1.4くらいに設定していると体重が減っていく」と書いた前回の記事は、概ね的を得ていたことも分かりました。
減らない理由①
こうした運動強度依存定数Aの定義がハッキリしたことで、停滞している理由の1つを自覚することができました。
それは、「軽強度の筋トレもしくはスポーツを週に1~3回程度する者」で無くなっていたのです。
写真は、10月のトレーニングの記録です。
たったの2回であり、
- カロリーの総計:336kcal
- 総挙上重量:9650kg
続いて11月の記録。
1度きりしか行かず
- カロリーの総計:134kcal
- 総挙上重量:3375kg
と10月の1/3しかありません。
そもそも10月ですら週一もトレーニングできていないので、更に減ってしまっては停滞してしまうのは当然と言えるでしょう。
トレーニングしていると言っても、そこまで大した負荷だとは思っていなかったので、行こうが行くまいが大差ないと考えていました。
こうなったら、せめて週一はトレーニングに行くしかありません。
減らない理由②
また、そもそも停滞するのは普通の生態反応だとか。
https://workout-science.com/plateau/
減量をある一定期間継続して行うと、体は省エネルギーモードへと切り替わり、体のエネルギー消費量が減少するため、結果として体重減少もそれに合わせて停滞するのである。
と上記の記事には書いてありました。
そして、この停滞期は何ら珍しい現象ではなく、減量を行うほとんどの人が2~4週間の周期でこの停滞期を経験すると言われている。
と続きます。
さらに興味深いのは、こうした停滞期に、摂取カロリーを劇的に減らしてしまうのは間違いだとされていました。
浅はかな私は、もはや「軽強度の筋トレもしくはスポーツを週に1~3回程度する者」じゃないんだから、もう一度アクティブ度を見直して、さらに摂取カロリーを制限すれば良いのではないか、と思っていた矢先だったのです。
上記の記事には、停滞期の乗り越え方として、劇的にカロリーを減らすのではなく、微調整を加えるとして、以下の様に書かれていました。
停滞期を迎える度に、炭水化物および脂質の摂取量をそれぞれ5~10%減らす。
つまり、停滞期に入ったら、まずは5%減らして様子を見て、減らなければ今度は10%、それでもダメなら15%と、段階を踏んで減らしていくと良いとのことでした。
こうすることによって、どの程度減らせば効果があるか把握できるので、次の停滞期に乗り越えることができると。
そのためには、もちろん元の値をしっかり覚えておく必要があります。
まとめ
マクロ管理法によるダイエットを始めて約3ヶ月。
食事管理だけで約5kg減。
しかも食事制限のストレスが無い。
加えて、ダイエットには運動が一番必要だとも思っていましたから、これは今までの私の考えを覆す出来事でした。
そんなマクロ管理法は、科学的で理論に基づくものであるため、裏付けは確か。
であるからこそ、納得して取り組むことができます。
そんな中で結果が出なくなったことが不思議でした。
今回参考にさせてもらったブログのおかげで、可能性としては2点考えられることが分かりました。
- 活動量が減っている。
- 停滞期に入っている。
解決策は
- 最低週一でジム通い
- 脂質、炭水化物を5%ずつ減らす。
また、今回新たにアクティブ度、運動依存定数Aを1.35と計算し直して、気持ちを新たにダイエットに取り組もうと思います‼︎
【読書】あなたが株に投資する基準は何ですか?【知ってそうで知らなかった ほんとうの株のしくみ (PHP文庫) Kindle版】
【概要】
株式投資を検討しているので、読みました。
私は、著者の山口揚平さんの本を読むのは2冊目で、初めて読んだ本を参考に株を購入しました。
その本は、なぜか日本人が知らなかった新しい株の本というモノでしたが、今回の知ってそうで知らなかった ほんとうの株のしくみ (PHP文庫)は、「なぜか・・・」の本を改題し、再編集したものだそうです。
Amazonより。
「株式投資はギャンブルのようなもの」と思っていませんか? または「株価が好調なときにしか儲からないもの」と決めつけていませんか?初心者のみならず、長年株式投資をしている人でも、実は明確な指標、「投資のモノサシ」をもたずに感情の赴くままに売買を繰り返している人は多いのです。本当の企業の価値がわかれば、もう心を乱されることはなくなります。本書では、たった5分で「企業の価値」が計算できる、簡単な方法を紹介します。これができるようになれば、その会社の株価はいったいどれくらいが妥当なのか、現在の株価が価値に対して割安なのか、割高なのかがすっきりとわかります。体系的な知識にもとづいて確実に利益を積み上げてゆくにはどうすればよいかがわかる、一生使える株式投資のバイブルと言えるでしょう。
投資の原理原則を説いており、丁寧に書かれている良い本だなと思いました。
以下に要点を引用します。
【Key Paragraph】
第1章まとめ
- 胴元がいるかぎり 、ギャンブルは長期的には勝てない
- 生命保険はギャンブルと同じしくみ
- 利回り 、コスト 、手間 、投資先の有望度を見極められるか 、という点から考えると 、 100万円なら株式投資をするのが効率的
- 株式投資で儲けるしくみ
・基本は 「安く買って高く売る 」
・安く買うためには 「価値 」を知る必要がある
・株価が上がるのは 、割安な株が市場から評価されて 、その株本来の 「価値 」に近づくから- 人は 、論理ではなく感情で判断し行動するときに 、失敗を犯す。
第2章まとめ
- みんなが妥当と思う利回りのことを「期待利回り」という
- 価値はリスクと利回りで決まる
- 株価の下落は、より高い利回りを得られるチャンスを意味する
- 利回りの大きさ自体には何の意味もない
- 株も預金も本質的には同じもの
第3章まとめ
- 企業は丸ごと評価する
- 日本企業の価値を算定する際には、事業価値と財産価値を足す
- 事業価値は営業利益の10倍と見込む
- 財産価値は、流動負債の1.2倍を差し引いた部分の流動資産と、固定資産のうちの「投資その他の資産」を足す
- スクリーニング・ツールを使って割安株を絞り込む
第4章まとめ
- 「過去の結果」から「将来の結果」は生まれない
- 利益の源泉を見抜くには、次の4つの質問を考えるとよい
その企業は「なに」で稼いでいるのか?
「なぜ」稼げているのか?
今後、稼げるしくみに変化はあるか?
これから「いくら」稼げるのか?- 利益を上げている企業の勝ちパターンは、主に2つある
市場の魅力度
ビジネスモデルの有望度- 日本での有望な投資先は「小型割安成長株」
- 「良い会社」が必ずしも「良い投資先」とはかぎらない
第5章まとめ
- 株式投資とは、結局のところ、価値と価格の差を見抜くゲームである
- 価値と価格の差は、「情報格差」や「相場の機嫌(感情バイアス)」から生まれる
- 中長期的には、価値と価格の差は埋まる
- 価値と価格の差を埋める「ストーリー」を知ることで、早く利益を確定することができる
- 株の売却は、相対的に割安度の高い別の銘柄が見つかったときに行う
- 有望株とは、価値と価格の差が大きく、早くその差が埋まる銘柄のことである
第6章まとめ
- 根拠なき投資はバクチとなる
- 「儲けは確実に手にしたい、損はできるだけ帳消しにしたい」という感情の罠から損失は生じる
- 継続的投資をするつもりなら、冷静に確率論的見地から合理的な判断を下すべき
【感想】
私は投資で負けてはいません。
と言うと、ちょっとカッコいいですけど、厳密には、初めて購入した投資信託は、購入価格よりもだいぶ値を下げた時に売ってしまいました。
銀行の窓口で勧められ
→訳もわからず購入
→下落
→資金不足で売却
あらためて振り返ると典型的なダメな例ですね。
しかもその時は、積立ではなく一括購入。
愚か者です。
ただ、それからは独自に勉強して、なんとか売却益を出し、含み益を保持しています。
なので、トータルすれば負けていません。
原資が少ないので、お小遣い程度の利益しかありませんけど。
本から学んだことを実践し、得た経験と反省を感想を兼ねて買いていきます。
私の株式投資体験
私が初めて株の購入を考えた時、資金は5万円程度で検討しました。
その時、リストアップされたのは、
- 双日
- スターバックス
上記2つ。
結果、本の内容に最も適した双日を選びました。
スターバックスは、知らない人がいないくらい有名でお洒落なイメージの企業ですから、欲しかったのですが、企業価値以上の値がついているという計算結果となったのです。
それから暫くして、双日は下落、スターバックスは変化せず…。
完全に失敗したと思いました。
1株500円くらいだったのに、100円から200円の間を行き来するようになりました。
私は、本の通りに買ってしまったことを後悔しました。
銀行に言われるままに買った時と同じ様に、やはり自分なりの投資基準を持たねばならないと考えた記憶があります。
とは言え、株式投資は情報が沢山あり、何を基準とすれば良いのやら。
完全にお手上げ状態となり、投資信託に逃げたのでした。
しかし、双日株を単純に売っても損するだけです。
塩漬けにして保持し続けました。
理由の一つに、配当利回りが銀行の普通預金金利より良かったことが挙げられます。
売却して損失を確定するよりは、微々たる額でも配当を貰った方が利益が出ると判断したということ。
その後、一度だけナンピン買いをして、平均購入価格を下げ、値が上がったときにスグに売り抜けるようにしました。
もうほとんど期待せず、放置し諦めて、約10年ほど保持したところ、私にとっては奇跡が起きました。
配当金の値上げが発表されたのです。
当然株価は上昇。
平均取得単価を超えたところで無事に売り抜けることができました。
これが唯一の私の株式売買経験。
しかし、こうして振り返ってみても、色々と学ぶことがありました。
株式投資を通じて学んだこと
- 相場の波には抗い難い。
私が株を購入直後に値を下げたのは、日本の市場全体が冷え込んでおりました。その状況で勝つことは難しいように思います。
もちろん、波を乗り越える強い株が購入できたらベストですが。 - 割安であっても、価格がいつ上昇するかは分からない。
10年は長かった・・・。 -
余剰資金で投資をしなければならない。
どんなに割安の株であっても、値が上がるタイミングまでは分かりません。
いつ上昇するか分からない株を保持し続けるためには、生活資金に差し障りの無い資金を利用する必要があります。
何とか利益を得ることができたのは、最初に購入した投資信託のように、資金不足で売却する必要が無かったためです。 - 根拠ある投資ならば、下落しようが、ナンピン買いをし、平均取得単価を下げることも一つ。
これにより株式数を増やし、売却時にキャピタルゲインを得られ、同時に保有している時期は、配当というインカムゲインも得られます。 - 自分が購入した基準、理由を定期的に確認する。
私は、値が下がった時点で思考停止状態になり、本の内容そのものを疑いました。
当時、もう一度確認し、学びを深めれば違った結果があったかもしれません。
ナンピン買いをしたものの、利益を上げるよりも、負けないことを選びました。
根拠があれば、買い増しを行い、勝ち抜けたのかもしれません。 - 購入した企業を良く知る。
私は不勉強であったために、株を購入しただけで、どんな会社であるか良く調べませんでした。
その企業は「なに」で稼いでいるのかを調べることなく、株価の上下に振り回されただけでした。 - たとえ割安株でなくても値上がりすることはある。
私は、結局購入しませんでしたが、スターバックス株を名残惜しく定期的にチェックしていました。
スターバックスは、計算上では企業価値以上の値をつけていましたが、大きな値崩れもせず、2枚のドリンク券が株主優待として付く、悪くない銘柄でした。
その後、上場廃止となりますが、それとともに値は上がり、最終価格は15万近くになっていました。
こうしたことをみても、例え割安株でなくとも、値は上がることはありえます。
【まとめ】
上記は、再編集される前の本の内容をもとに、実践したものから得た経験ですが、参考とした計算方法は同じものでした。
この方法は、DCF法(DCF法 - Wikipedia)というのだとか。
私の様に株式投資の基準が無く、思考停止になってしまうような方は、一つの指標になりえる方法だと思います。
やはり感情的になると失敗を犯してしまうのだなと。
今回読んでみてあらためてそう思いました。
株式売買において、これが完全な正解でないにしても、基準として学び、自ら深めることができるのは良いことかと思います。
繰り返し読みたい本として、おススメします。